2026/08/16 05:18
S(C)hinatown. | Heng Seng Pillow別注企画: "PRAYER (C)USHION"。

バンコクのフォトジェニックなトレンドスポットと化したTalad Noi (タラートノイ)。
この地で、約110年の歴史を持つタイ華僑の家族経営ハンドメイドクッションメーカーがHENG SENG(ヘンセン)だ。Talad Noiはバンコクのチャイナタウン(ヤワラート)の延長にあるエリアで、広義の意味ではチャイナタウン、というか昔はかなり商売が盛んなエリアだったそうだ。
所狭しと、華僑オーナーの小規模ビジネスで溢れているが、時代の変遷で多くが建物だけを残して閉業している。
そんな中、HENG SENGは家業を守り抜いてきた。
現在HENG SENGの3代目を務める女性オーナーKhun Jaebは大学を卒業し、一度はエリートなオフィスワーカーの道を選んだが、
所狭しと、華僑オーナーの小規模ビジネスで溢れているが、時代の変遷で多くが建物だけを残して閉業している。
そんな中、HENG SENGは家業を守り抜いてきた。
現在HENG SENGの3代目を務める女性オーナーKhun Jaebは大学を卒業し、一度はエリートなオフィスワーカーの道を選んだが、
使命感を抱いて家業に戻ってきた。
2代目である母親と10年の訓練を経て、一人前になって現在制作と&経営を続けている。
Khun Jaebには子供が二人いるが、それぞれ大学教授、料理人・飲食店経営の道を選択し、継ぐことはなかった。
つまり、彼女の代でHENG SENGが幕を閉じる可能性が非常に高い。
2代目である母親と10年の訓練を経て、一人前になって現在制作と&経営を続けている。
Khun Jaebには子供が二人いるが、それぞれ大学教授、料理人・飲食店経営の道を選択し、継ぐことはなかった。
つまり、彼女の代でHENG SENGが幕を閉じる可能性が非常に高い。
”子供たちに家業を継がせることは強要したことがない。継ぐ者がいなければ、それまでだ。そして、血の繋がった家族以外には技術も商売も譲るつもりはない。”
とある日、Khun Jaebは私に言い放った。(しかし、相当な熱量がある者には挑戦しにきても良いともおっしゃってたので、家族以外に家業を受け渡す可能性はゼロではない。)
その言葉に対し、私は複雑な感情が込み上がった。
悲しみ、美しさ、覚悟etc しかし、彼女の発言は至って自然体で、サスティナビリティーを感じた。
継続しないからサステナブルじゃない。というのが世間一般的な理解だと思うが、有終の美というのも、ある意味循環の一部だと強く思った。
さらに、HENG SENGはバンコク最後の手仕立てクッションメーカー、といわれていることを思い出した。
そして、私も心の内から湧き出た謎の使命感を抱き、HENG SENGのクラフトマンシップや存在そのものを、シャイナタウンらしく残し、発信しようと考え、別注企画提案に至った。最初は躊躇されたが、想いを乗せてアツく何度か話しているうちに口説けた。
(※シャイナタウンは世界中に散らばる華僑文化を独自の視点でセレクトし、プロジェクト化しています。)
彼らの象徴であるPeony(牡丹)柄のファブリックデザインと配色が、アメリカのヒップホップ音楽グループA Tribe Called Questのアートワークを彷彿とさせることから、華僑文化、ヒップホップ文化とパンアフリカン思想の共通項を見出し、デザインを決めていった。
S(C)hinatown.の存在感を出すためにピスネームタグを縫い付けるべきか、どうやってモダンな雰囲気を醸し出せるようになるかなど、まぁあれやこれやと試行錯誤した。
生地の調達はKhun Jaebから洗礼を受けるように、”バンコクのインド人街パフラートにある”という調達のヒントだけを頼りに行って、これまたタイ人華僑のお店(店名:SUMMIT。ぜひバンコクで生地の仕入れにオススメです)から無事生地を入手することができた。納得のいく色、質と素材の生地だ。
"PRAYER (C)USHION"そんな背景のあるクッションです。
ぜひこの機会にご覧いただきたいです。
最後に。
細やかながら、この企画を通してHENG SENGの素晴らしい職人技と歴史が、新たなるインスピレーションや繋がりを作るきっかけになれれば幸いです。
(おまけ)商品制作ダイジェスト動画:
